肩の前面が痛む方


肩の前側の痛みがある方では、対象となる筋で言えば【大胸筋】・【小胸筋】・【上腕二頭筋】・【三角筋】の問題を考える事ができます。

 

猫背気味の方などは、【大胸筋】・【小胸筋】が固くなり縮んでいることが多く、息苦しさを感じる場合もある事も伴います。

肩を前へ上げようとして腕を動かすと痛みがある。ロックが掛かる。いわゆる五十肩の症状の一つが表れている方は、【上腕二頭筋】の問題を考えることが出来ます。

 

高い所に物を取ろうとした時に痛みが出たり、そういった姿勢を長く続けれなくなる方。手をあげる途中で痛みが表れ、上げきってしまえば痛みを感じなくなるようなお困りがある方の原因は、【三角筋】にあると考える事が出来ます。(他に【棘上筋】という筋の可能性もありますが、肩の上が痛むの項目で解説します)


【大胸筋・小胸筋が原因である場合】

大胸筋・小胸筋が原因で、腕の前側が痛む場合、胸郭(胸の前側)の肋間(肋骨の間)や、鎖骨付近や肩の上方部分など、筋と骨の接合部分に血流の滞りと筋が収縮が表れていて、動かしにくさ・引きつり・痛みを解消するためには、これらのポイントを外さずに緩めてあげる必要があります。

ご自身で解消したい場合、胸の前側のぼこぼこした部分をさすってみたり、肩の少し上の凹み部分、鎖骨付近を押さえてみるなどお試しください。

【上腕二頭筋が原因である痛み】

五十肩の原因の一つが、この上腕二頭筋腱炎と言われています。

腕の上腕骨の構造上、【上腕二頭筋】の腱が通る部分に急性では炎症が起き、慢性の場合はカルシウム沈着が起きて硬化し、痛みが現れてしまいます。痛風をお持ちの方や、尿酸が高いと言われた方は注意が必要です。

痛みが表れる上腕二頭筋の腱は、炎症による腱の腫れやカルシウムなど不順物の沈着によって硬化などで腱が太くなり、腱が通るための溝でサイズをオーバーし、擦れる度(肩を動かす度に)に痛みが表れてしまいます

スポーツなどで動かす機会が多い方や、準備運動をあまりせずに激しい運動をされた場合には炎症が起きやすくなります。

長時間同じ姿勢が続いているお仕事や、体を動かす機会が少ない方には、硬化が起きやすくなります。

炎症の場合は痛みが激しい場合が多く、濡れタオルなどを用いて気化熱による冷却が効果が高く、その後は動かさない様に安静にしていてください。

硬化の場合は痛みが持続的にあることが多く、腕を動かす時に制限が掛かる状態が伴われます。保温パックなどで温めて血管を開いて、付着物質を流れやすくすると早く良くなります。

 

当院での治療は、腫れがない場合は鍼にて腱の直接刺激も取り入れ、痛みに付随する周囲筋の緊張を緩めた後、血流促進によって余計なものを出ていく施術となります

ただし状態は個人個人でケア方法が少しづつ違いますので、ご家庭で出来る方法などをお伝えし、速やかな解消を試みています。

【三角筋が原因である場合】

三角筋は肩を保護する様についている筋で、腕を持ち上げる様な動作の時に負荷がかります。高い所にあるものを取る動作の途中が辛かったり、上がらなかったりする場合この部分が原因であることが多いです。

三角筋が原因であれば前寄りの外側に痛みが出る事が多いです。また、夜間に痛みが表れる場合、この筋の問題を調べる必要があります。

三角筋が原因である場合、肩の外側の少し上にあるへこんだ部分(2か所)へのアプローチが効果的です。個人差はありますが、この少し凹んだ部分は、肩痛治の肩髃・肩髎 という経穴があり、筋が疲労しやすく縮んでしまうと影響がでやすい部分です。ご自身で押さえてみても効果が出ますので、お試し下さい。

ご自身で押さえてみて中々効果が表れない場合、場所が上手く当たっている気がしない場合、押さえても効果を実感できない場合は、ご相談頂ければと思います。

当院の治療としてはこのポイントだけでなく、肩の痛みに関連する筋を特定し、複合してアプローチします。 

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