ストレートネックから首が痛む方

ストレートネックとは、首の構造からの問題といえます。また、ストレートネックは症状ではなく、状態を表しています。

首の骨は基本的にＳ字の緩やかなカーブとなっていますが、それがまっすぐになっている状態で、人が歩く時に起きている衝撃を逃がしにくい構造になってしまっていて、頭が揺れやすい状態といえます。 

その状態が酷くなると、痛みや引きつり感が発生ししゃすく、頭を揺らされる事でイライラが出たり、集中したいときに出来なかったり、何となくぼんやりしてしまったりというお仕事にも差支えのある状態となってしまいます。

原因としては、スマートフォンなどの端末を見おろす姿勢が長く続く習慣のある方に多く現れてしまいます。

機序として、頭というボーリング玉と同じくらいの重さを首という小さく細かい筋が集まっている部位を無理に吊り下げる状態となっています。

この体勢を自覚無しに長時間続けるという事は、筋が伸ばされながら縮むという、首に最も負荷が掛かる筋トレ（エキセントリック・コントラクションと言います）を、長い時間続けている状態だと言えます。

そのため、筋の硬結（筋緊張が部分的に硬く現れている状態）が神経に作用して、痛み・違和感・引きつりが現れやすい状態と言えます。

施術としては硬くなっている部分が広範囲に表れていますので、首の後ろを中心に、首の側方や肩までの引きつりまでを緩めて行きます。また、徐々に元に戻る様、例えばその姿勢の頻度やなぜその姿勢を取ってしまうかという、ご自身に合わせたアドバイスを含めたアプローチで、ストレートネックの解消を目指します。